ビジョントレーニング

読み書きの苦手な子どもの「見る力」~子ども理解とその支援~と題しまして、毎年教育委員会や小学校、保育園、親の会、支援事業主などから依頼を受けて講演会をしています。

子どもの困りに対して、何とかしてあげたいという思いからたくさんの方が受講され、熱心に聴講される姿にとても良い刺激を受けています。保護者、支援者、教職員など職種も様々ですが皆さんの思いは共通しています。

講演依頼を受けるときや質疑応答で、ビジョントレーニングについての質問をよく受けることがあります。

「どのようなトレーニングが有効でしょうか?」

「家庭でとりくめるようなトレーニングを教えてください。」

「ビジョントレーニングについて講演してください。」 など

 

ビジョントレーニングは、比較的簡単で楽しみながら取り組むことができるため、実践してみたいと考える方が多いのもよく分かります。しかしながら、「見る力」は個々に異なります。どのようなところに弱さがあるのか(または強さがあるのか)をしっかりとアセスメントしなければ、対応の仕方を間違えてしまうでしょう。

図形などパズルを使ってトレーニングする場合でも、お子さんの認知特性を理解した上でプログラムを組み立てなければただの作業になってしまいます。

このトレーニングを通じて、お子さんにどのような力をつけさせたいのか、トレーニングの目的(ねらい)が明確にされていることが大切です。

 

専門家によるアセスメント、心理・認知検査や言語検査などの結果と照らし合わせながら、そのお子さんの特性を把握してトレーニングプログラムを立てましょう。